パンツのウエストを詰めるための二つの方法【洋服リフォーム】|ri-haの洋裁部屋
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パンツのウエストを詰めるための二つの方法【洋服リフォーム】

さぶりん
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「いつものパンツが、なんだか少しゆるく感じる…そんなふうに感じ始めたあなたへ。
年齢を重ねると、体型や体調の変化に合わせたおしゃれはちょっとした工夫が大切ですよね。
とはいえ、毎回新しいパンツを買うのは気が引けるし、何より愛着のある一着は手放したくないものです。

そこで、今回は大切なパンツのウエストを心地よく、でも確実に縮める2つの方法をやさしくご紹介します。
どちらもいつものミシンを使って丁寧に解説していきます。


ちょっとした手間で、お気に入りにもう一度ぴったり寄り添える――そんな安心感をお届けします。

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ウエストが合わないときの対処法

パンツのウエストが大きいとき、自分で簡単に調整する方法があります。以下に、わかりやすく説明します。

必要な道具

  • 針と糸
  • 待ち針
  • リッパーまたは目打ち
  • ハサミ
  • メジャー
  • アイロン
  • ミシン
  • チャコペン

ウエストを後ろ中心で詰める簡易的な方法

パンツのウエストを詰める方法は、特にウエストがゆるい場合に便利です。ここでは、後ろ中心でのウエスト詰めを詳しく解説します。

元のウエストラインを測り、詰める寸法を確認する

まず、メジャーを使ってウエストのサイズを測ります。上記画像ではウエストは1/2で42㎝あるので、ウエスト全体が84cmとなります。

今回は、ここから10㎝ほど詰めていきます。

後ろ中心のベルト通しを外し、後ろベルト中心を裁断する

後ろ中心のウエストをほどきます。今回は詰めるサイズが10㎝なので約倍の20cm程度をほどきます。ベルト通しが後ろ脇の方についているのでその手前2㎝程度までまでほどき、ベルト通しぎりぎりまでほどかないように気をつけます。(もう一度縫い直す時に形が崩れてしまうため)

必要なサイズに合わせて、パンツのウエスト部分を内側に折り返します。
図解①
図解②

ほどけたパンツのウエストから股下にかけてまた繰りを縫い直します。(図解①)

片方のパンツの足から表布、裏布をひっくり返し、それぞれを中表にします。

ウエストは元の縫い目から5cm中に入った部分からまたぐりにかけて自然と股下につながるようにチャコペンで案内線をひいてミシンをかけます(図解②)

縫い終わったら、余分な布をハサミでカットします。

カットした布端はロックミシンをかけたり、ジグザグミシンや端ミシンをかけて布がほどけないように端の始末をしておきましょう

ウエストベルトをカット

ウエストベルトのカットは両サイドとも4cm。なぜならウエストをつなぎ直すためにそれぞれ1cmずつの縫い代が必要だからです。

ベルト布を1cmの縫い代でつなぎ直す

ベルト布を1㎝の縫い代でつなぎ直してアイロンで縫い代を割ります。

パンツの表布と裏布、ベルト通しを仮止めしておく

ウエストの表布と裏布がずれないように縫い代を合わせ、後ろ中心のベルトの縫い目が隠れるように、中心部分にベルト通し布の裏面を上にして仮止めしておきます。

パンツとベルト布を縫い直す

パンツのウエストとベルト布の表側を合わせてミシンで縫い合わせます。

ベルト布の裏側にウエスト縫い代をり曲げて仮止めしてミシンで表からステッチをかける

ウエストの縫い代をベルト側に倒して待ち針で止めておくか、しつけ糸で仮止めして

ミシンでベルト布とパンツの際を縫います。このとき、ベルト通しの中心にウエストベルトの縫い目が来ていることを確認しておきましょう

ウエストベルト上部にステッチをかけてとベルト通しの上部を縫い付ける

ほどいたステッチの部分をつながり良くなるように3針重ねてステッチミシンをかけます。

後ろ中心のベルト通しの上部を縫い付けて完成

最後に、もう一度アイロンをかけて形を整えます。

これで完成です。

これで、パンツのウエストを詰めることができます。簡単なので、ぜひ試してみてください。

パンツのウエスト詰めは、通常、3~5cmくらいまで可能です。しかし、生地やデザインによっては、詰められる限界が異なることがあります。まずは、パンツの内側を確認し、余分な生地があるかどうかを見てみましょう。余裕があれば、詰めることができますが、無理に詰めるとパンツの形が崩れてしまうかもしれません。

ウエストを脇のゴムを利用して詰める方法

ウエストを詰める方法は、特にゴムが付いているパンツやスカートのサイズ調整に便利です。以下に簡単な手順をご紹介します

つめたいウエスト部分を確認し、どのくらいサイズを調整するかを決める。

少しウエストにゆるみがありますが、おおよそ1/2で37㎝なのでウエスト周りは72cmというサイズになるため、両サイドのゴム部分2を引っ張ればそれ以上に広がるパンツになります。

① ウエストベルトのゴム部分の裏側の縫い目だけをほどいていきます。

② ゴムの中心部分にミシン目がある場合は中心のミシン目も外します。

今回はこのパンツの両脇にあるゴムの長さを変えて調整していきます。

ゴムの部分を少し引っ張り、詰めたい分だけを計測する。通常、2〜5cmの詰めが一般的。

ウエストベルトの幅は3㎝でゴム幅は2,5cmありますからウエストゴムの幅によっても伸縮率は変わっています。

今のままではゴムを伸ばせばウエスト寸法が80cm以上大きくなります。

今回は、両脇のゴムの長さを思い切って3cmづつ短くカットしていきます。

ゴムをほどくとき、片方のゴムのすぐ横にはベルト通しがついていたため、ベルト通しのないほうをほどいていきます。

ベルト通しのある方をほどくと、またベルト通しをつけなおすという作業が増えてしまいます。始めからお直しの作業が増えないようにベルト通しのついていないほうをほどいていきましょう。

ウエストのゴムをカットしたら、カットしたベルトとベルト通しの芯を縫い直して表から抑えミシンをかける。

ゴムを短くカットしたらゴムの長さが変わらないように表からゴム止まりの位置(元のミシン目)にミシンをかけていきます。

ゴム止まりのミシンをかけたらベルト布の縫い代をベルト側に倒して待ち針を打ち、表からベルト布とパンツの境目をミシンで縫います。

ウエストベルトの裏布に縫い代を入れ込みミシンをかける

このとき、ゴムの長さは3cm短くなっているため、元のベルト布の長さよりもかなり縮んでしまうのでベルトのゴムの両サイドをしっかりと引っ張って、ベルト布にゆがみが生じないように気を付けていきましょう

ミシンをかけたら、ゴムの中央にも、もう一度ミシンをかけます

片方のゴムが短くできたらもう片方のゴムも①~④を繰り返し短くしていきます。

3cm短くなった分だけゴムの長さが違いますね。もう片方の脇も同じように短くしていきます。

今回はゴムの長さを調整した分になるので出来上がりの寸法は、68cmとなりましたが、実際に着用するサイズは72~74㎝程度。

これで完成です。必要な時間は約30分ほどですが、慣れない方は1~2時間程度かかると心得ましょう。

やってみると意外と簡単にウエスト調整ができます。

以上の方法でウエストを詰めることが可能です。自分で調整することで、ボトムスのフィット感が楽になります。ウエスト調整を行う際は、時間をかけて丁寧に作業することが重要です。

この記事を参考にして、ウエスト詰めの技術を身につけてみてください。必要なグッズは店舗やオンラインで簡単に購入できますので、ぜひ試してみてください。

ウエスト詰めに関する便利なグッズやサービスを利用することで、さらに手間を省くことができるでしょう。店舗での購入や、オンラインでの情報を参考にして、自分に合った方法を試してみてください。

ウエストを詰める際は、生地のタイプによって異なる縫製方法が必要になる場合があります。また、サイズ調整が必要な場合は、試しに履いてみてフィット感を確認しましょう。

難易度が高い場合は専門店に相談を!

しかし。素材によっては思ったほど簡単に直せない場合もあります。

糸が見えにくかったり、素材がデリケートなものだったりと思ったよりも難易度が高い場合もありますのでそういうときには無理に自分で直そうとはせずに地域の専門店に相談することをお勧めします。

専門店では、経験豊富なスタッフがあなたのパンツのサイズに合わせて適切なフィッティングを行ってくれます。具体的な店舗名や住所、連絡先は地域の検索サイトやSNSで調べてみてください。

ウエストを詰める場合、地域の専門店を利用するのが便利です。特に、ウエスト調整のサービスを提供している店舗が多く、簡単にサイズを調整できます。

メンズやレディースのズボン、スカート、デニム、スラックスなど、さまざまなタイプの商品があり、必要に応じて後の調整も可能です。

ウエストを詰める方法には、手縫いや縫製、アジャスターやクリップを使った調節などがあります。これらを利用することで、フィット感を向上させることができます。

料金は店舗によって異なりますが、通常は数百円から数千円程度で、ウエスト詰めのサービスを受けることができます。

時間については、店舗によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

日本の各地域には、ウエストを詰める専門店が多数存在しますので、ぜひ利用してみてください。あなたのパンツがよりフィットすることを願っています。

【洋服リフォーム】学生ズボンのウエストを3cm自分で詰める方法♪
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ABOUT ME
さぶりん
さぶりん
生涯学習洋裁インストラクター
1967年霧島市生まれ。文化服装専門学校卒。現在は洋裁教室を行いながら、ボランティア活動など幅広く活動中。2022年10月よりブログを開始。家庭で洋裁を行う方法について随時発信中
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