ブラウスの穴をなおす方法・元々のデザインと勘違いされるマジック!!|ri-haの洋裁部屋
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ブラウスの穴をなおす方法・元々のデザインと勘違いされるマジック!!

さぶりん
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衣替えの時期になると、久しぶりに洋服を出してみるとあちこち見慣れない穴が開いていることがありませんか?

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せっかくのお気に入りの服に穴がよく開いていることありますよね。きちんと保管していたつもりが出して見るとぼろぼろ・・・いつのまにこんなに穴が・・そういう私も気がつけばお気に入りの洋服に限って穴があいている・・・なんてことがあります。

洋服が敗れる原因には大きく分けて以下の8つに分かれます

1・虫食い

2・突起物による引っ掛かり

3・動きすぎることによるストレス

4・たばこの火による焦げ穴

5・布地の劣化

6・手入れ不足

7・サイズが合わないことによる引っ張り

8・動物による爪や歯による損傷

9・質の悪い縫製

これらの要因に注意し、洋服の適切な保管とケアを行うことで、破れを防ぐ助けとなります。

ここからは次に破れないための方法について確認していきます。このことを確認することによって次から同じような穴開きが少なくなり、着る洋服へのストレスをなくしていきましょう

1・虫食い

 一番多いのがこの虫食いでしょう。季節の変わり目に衣替えで出してみたら穴が空いていたというのが一番多い原因です。

この場合、洋服をしまい込むときに一番注意が必要です。主に虫くいで穴があくのは洋服の中でも天然繊維です。ウール・シルク・麻など化学繊維のものより天然繊維のものは密閉された空間で虫が湧きやすい状況が生まれてくるともいえることでしょう。

クリーニングなどに出したときには天然繊維のほうが価格が高くつきますがハイクラスな包装での保管できるものを選びましょう。

ワンポイントアドバイス

クリーニング後のビニール袋はあくまで「持ち帰り時の汚れ防止用」であり、長期保管用ではありません。

そのまま長期保管すると空気の循環が悪くなり、空気中のガスやビニール自体の成分が衣類に吸着して変色や黄ばみの原因になります。

ハイクラスな衣類や有料オプションで付けられる「不織布カバー」は通気性があるため、そのまま保管しても問題ありません

普段着使いのビニール袋はすぐに外し、良質な天然繊維等はハイクラスで防虫効果のある不織布カバーを依頼して、そのまま保管することをお勧めします。

2・突起物による引っ掛かり

これは不意な事故のようなものです。眼の前にあった釘に気が付かなかったり、視界に入らない足元に柵があったりと気がついたらぶつかってしまったりして穴が空いてしまいます。日常で時間に余裕をもって視界を広く、ゆとりをもって歩くようにしましょう

3・動きすぎることによるストレス

日常の動作でしゃがみ込むのが仕事だったり、同じ動作をすることによって同じ場所が擦り切れてきます。この場合は動作を変えることが一番なのですが、仕事での動きをなかなか変えることはできません。こういう場合は補修をお願いするときに、また同じ所が破れる恐れがあるので、あらかじめ補修してもらうときに2重3重にあて布等の補強をお願いすると良いでしょう

4・たばこの火による焦げ穴

最近ではたばこを吸う人が少なくなってきていることと、火を使わない電子タバコの影響で煙草による焦げ穴は少なくなってきているように見られます。「たばこ一本火事の元」という言葉も聞こえなくなってきている世の中ですが、まずは火をもっていることを自覚してたばこを吸っている間の行動を見直してみましょう

5・布地の劣化

時間とともに布地は劣化していきます。ましてや地球温暖化の影響による気温の上昇や湿度の変化は以前とまったく違ってきていて、環境が大きく変化してきています。劣化は裂けられませんが保管状況によって衣類も長もちするものです。衣類をしまうときにはタンスや箱に空間を余裕をもって保管し、除湿剤などを使って劣化を防ぐように心がけましょう

6・手入れ不足

よくあるのが食べたり、飲んだりしたあとの保管です。シミや汚れが気がついたときにすぐに処理するだけでも持ち方は随分違います。特に甘いものなど洋服に残っているとそこに虫がついてきます。着用したあとは衣類を確かめ、汚れていたらすぐに洗ったりクリーニングにだしてこまめな保管を心がけましょう

7・サイズが合わないことによる引っ張り

ほしいデザインだけど、サイズがワンランク下なあど合わないものを選んでいませんか?お店で購入したときはちょうど良かったのに、帰ってきてみたらきつきつだったなんてことはありませんよね?サイズはお店によって表記に若干の誤差がありますので、購入する前に試着して、しゃがんだり、振り向いたりして動作の確認をしてゆとりのある服の購入を試みましょう。

8・動物による爪や歯による損傷

いまでは自宅に犬や猫などペットを家族のようにみなさん飼っていらっしゃることと思います。家族の一員なのですから可愛いのは当たり前。とはいえお気に入りの服を噛まれたりしたらいやなものですよね。日常で爪とぎは定期的に、洋服を噛んだりしたときにはしかって「しつけ」をきちんとして日々の生活に取り込みましょう

9・質の悪い縫製

これは専門家でなくては気が付かないときもありますが、購入するときに縫い端や、前身頃と後ろ身頃のつなぎ目、ズボンの股などきちんと縫われているか確認して糸がほつれている所がないかなどきちんと確認して購入するようにしましょう。また、発展途上国など縫製で名前を聞かない国の産地などは、まだ技術がおいついていない場合も考えられます。大きな目で見て早めの交換をお願いしましょう。

これはレースとアンダーブラウスが2枚で1着になったブラウスですが白色のため、はっきりとは穴の部分が目立ちません。前に2ヶ所と後ろに2ヶ所で合計4ケ所の穴があいています。

画像は後ろのもの、前は袖にも傷がついています。引っかき傷のような小さいキズから少し大きな穴まで、ボレロ風のレースが付いていて、アンダーブラウスの部分と袖に小さな傷になっています。目立つのは1ヶ所だけですが、色が白いのでどうやっても目立ちます。

補修の方法を考える

今回の一番のポイントは、「傷のついた4つの穴を元の状態に戻すことは不可能なので、いかに今のデザインを崩さず穴を目立たせなくするか」という点です。

まずはブラウスの特徴を探ります。

  • 白い無地のアンダーブラウスと白いレース生地
  • レースの模様がひし形・◇・三角っぽい形
  • 穴がまばらな位置にある。
  • 穴の位置が目立つ場所が多い

このデザインに対して浮かんだのが以下のような問題点です。

生地補修方法を探る
  • 生地が薄く、接着芯を貼って穴を隠しても貼った場所が目立つ
  • 2重ブラウスなので隠れている生地の一部を切り取って傷穴につけても補修場所は目立つためあまり効果なし。切り取った布をふさぐのも非効率。
  • レースの一部を切り取って穴の開いた場所に貼り付ける

以上のような方法を探りながら、浮かんだのがこれから行う以下の方法です。

レースを切りたくなかったから、せっかくある家庭用ミシンの模様を使うことにしました。

さぶりん
さぶりん
実際に行った補修方法

破れた白いブラウスの位置に、レース柄と同系に見えるように家庭用ミシンで似たような柄を作る。

新たなデザインとしてアップリケ状態に穴を中心にレースの柄がちりばめられた状態に見えるように縫い付ける

始めに同じ色に近い白い生地を探します。白くて薄く透けた生地、少し生成りっぽいけどブラウスにあてて見ても違和感のない白。

その白い生地に薄い接着芯を貼って少し張りを持たせてレースの生地の雰囲気に近いイメージの模様を家庭用ミシンでジグザグステッチを使って模様を作っていきます。

模様はレースと似た模様で簡単にできる三角の模様です。

それを一つづつ裁断してアップリケの材料を作ります。本物のレースのようにできないので市販の薄い生地を使って三角の形で裁断していきます。

形も大きさもバラバラですが、『△』という点だけ共通にしています。

実際のレースには三角の部分は多くはありませんが、パッと見のひし形模様と規則正しく配列されたボレロ部分に対比して真っ白な部分に破れや傷のある4箇所をまぜて合計約10箇所にアップリケをちりばめていきます。

全体に散りばめられたアップリケ布を1つひとつ、しつけ糸で配置して全体のバランスを見ます。アップリケは多めに作ってあるので足りないようなら増やしていきますがあまり多くても見栄えがよくありません。

配置が決まったら一つ一つミシンで縫い止めていきます

あくまでも表のレースが主役であり、アンダーブラウスの部分はその表のレースを引き立ててちょっとだけレースがあふれたようなイメージで散りばめていきます。

完成したのがこの作品。少し分かりづらいですが・・・。

市販のレースで同じ色合いでイメージができればよいのですが難しそうなときにはこんなやり方もあるのだと思っていただければ幸いです

自分のブラウスが破れて困ったときには家庭用ミシンでできる機能を最大限生かしてできる方法を探ってみてくださいね♪

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さぶりん
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生涯学習洋裁インストラクター
1967年霧島市生まれ。文化服装専門学校卒。現在は洋裁教室を行いながら、ボランティア活動など幅広く活動中。2022年10月よりブログを開始。家庭で洋裁を行う方法について随時発信中
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