【浴衣リメイク】今年の花火大会は浴衣をアレンジ!アジアン浴衣にリメイク!(タイパンツ風)|ri-haの洋裁部屋
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【浴衣リメイク】今年の花火大会は浴衣をアレンジ!アジアン浴衣にリメイク!(タイパンツ風)

さぶりん
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紫朝顔の息吹香る浴衣をアジアン風タイパンツに!

前回、同じ浴衣を使って上衣を作りましたが、その残った布をフルに使ってボトムのタイパンツを作っていきます。

夏の光をまとう薄緑の浴衣が、女性を艶やかに優雅に包み込みます。

まるで雑誌の1ページから飛び出してきたかのような、その洗練された着こなしにご注目ください。

動きのあるドレープが涼しげな印象を与えつつ、プロのモデルのような佇まいを演出。紐はあえてシンプルに結び、全体のシルエットを際立たせることで、浴衣とは違う大人の女性が持つ知性と落ち着きが引き立ちます。

「タイパンツ」といってもどのようなデザインのパンツかわからない方もいると思います。次に「タイパンツ」について少し見てみましょう

タイの伝統民族衣装「タイパンツ」とは?

民族衣装タイパンツ

今回作成するタイパンツは参考にしたタイパンツがあります。これは以前タイにタイ土産で頂いた愛用のタイパンツです。

タイパンツは、タイの伝統的な民族衣装的なワイドパンツで、もともとはタイの漁師が履いていたパンツ(フィッシャーマンパンツ)として知られています。

リラックス度が非常に高く、ゆったりとした作りが特徴で、男女兼用のフリーサイズが主流です。

締め付けが少なく、ウエストサイズは130~140cmほどの余裕があるため、幅広い体型に対応します。

ウエスト部分の布を折り返して腰紐で結ぶ独特の履き方をし、股上は深く股下は短めで、くるぶしが見える丈のパンツが一般的です。

タイパンツデザイン画

快適な着心地から、ヨガや瞑想、アウトドア、くつろぎウェアとしても人気です。

今回参考にしたタイパンツは、ウエストは前寸法だけで約65cm、一周するとほぼ130cmはゆうにある伝統的なスタイルです。

後ろウエストに紐が縫い込んであるため、その紐を使って前パンツ側に両脇の余った部分を折りたたんで着る仕様になります。

着衣する方ののウエスト寸法が60~100cmあるとしても、全体のウエスト周りが130cmもあるため、余ったウエストを畳んで着ることが可能です。

つまり、ウエストサイズを気にする必要がないワイドパンツなのです。

タイパンツの履き方の基本

画像のイメージとしては、股上が深く、ゆったりとしたワイドパンツで、タイの伝統柄(象や花柄など)が帯部分やパンツ全体にあしらわれているもの、または無地でシンプルなタイプがあります。

はき方の順序を簡単に説明しますね♪

腰紐の縫い付け側を後ろにして履く
両側の余った布を身体にフィットさせて中央に折り返す
後ろの紐を前で結ぶ

紐の結び目の上の布を折り返して整える

この方法で、ズレたり着崩れることなく着用できます

タイパンツを作成するための上衣の材料

浴衣上衣裁断後の残布

これからはボトムの作成に入ります。

残っているのはカットした浴衣の下半身分と両袖の3点です。

タイパンツを作る生地
  • 上衣をとった残りの下布残布
  • 片袖(浴衣からほどいたのもの)
  • 片袖(浴衣からほどいて、上衣の紐を裁断したあとの残り布)

そのほか洋裁道具の材料は以下の材料の通りです。

  • ミシン
  • 裁断ばさみ
  • 定規(竹尺)
  • 目打ち
  • 糸切ばさみ
  • ミシン糸
  • 待ち針
  • チャコペン(印付けチョーク)

これを使ってボトムのタイパンツを作成していきます。

浴衣の残布とモデルタイパンツの比較

タイパンツ原寸

パンツのウエスト後ろについている紐を前で蝶結びし、ウエスト上部の折り返し布を折り曲げて着るスタイルになります。

参考にしたパンツはどのようなデザインのものかというと浴衣の幅いっぱいを使ったパンツにわたり寸法を足した形のスタイルになります。

タイパンツ比較

重ねてみるとよくわかりますが、下に置いたのが見本としたタイパンツなのに対し、重ねてあるのはカットしただけの浴衣半分のものです。

ウエスト部分はほぼ同じ長さなので足りないのはわたり寸法なのがよくわかります。

裾はもともと出来上がりに三つ折りに縫ってある部分はなるべくほどかずに、必要最小限でほどいていきます。

おくみ部分をほどいて幅を広く

浴衣ほどき

限りある浴衣を存分に使うため、残り半身のおくみ部分はほどいて全体の幅を広くしておきます。

丈の長さは限られていて、足りないので7分丈の長さのパンツスタイルになります。

ポイントはわたり寸法なのでその点を中心にリメイクをしていきます。

わたり寸法確認

定規で図っているのはまた繰りのわたり寸法の一部です。

前ズボンのおへそからまた繰りを通って背中ウエストまでぐるりと回って図ったときのまた繰りを図ります。

ちょうど股下位置の突き出たところが、ズボンを二つ折りにして飛び出たところになります。

それぞれの布を縫い合わせていくので縫い代分が必要になるため、縫い代分を最低1cm考えて寸法を考えます。

わたり寸法の縫い代を計算した寸法

この突き出た部分が浴衣の生地幅では不足しているので、不足部分をあまり生地の袖の開き部分を使ってとっていきます。

リメイクタイパンツ分解デザイン画

①片方の袖は上衣で紐をとり幅が少しせまくなっっているので、前身ごろのまた繰り幅をとります。

ほどいた袖を2分割

まず袖下縫い目をほどき、縦長に2等分の長さに裁断します。

この裁断した長さに縫い代込みの前また繰りを含めたわたり寸法部分の裁断をします。

縫い代込みの私寸法型紙

もう片方の袖は縦半分に折り曲げ、前ズボンの左右のまた繰りを中心とした幅を取ります。

後ろわたり寸法確認

②もう片袖の幅広いほうを縦半分に折り、後ろまた繰り幅を取ります。

わたり寸法をはぎ合わせ

それぞれをつないで前と後ろそれぞれ2枚づつ出来上がりました

これを片方ずつ、筒状にしてまた繰りを縫い合わせ、パンツ状にします。

これを通常のパンツと同様前パンツと後ろパンツの脇と股下を縫い合わせておきます。パンツの形が整ったらウエスト周りに見返しを付けていきます。

残り布を使って(またはわざと他の色を組み合わせて)見返しを付けていきます

今回は同色を使って見返しを縫います。始めにウエスト周りのサイズに合わせて縫い代幅10㎝程度(縫い代入れて13cm程度)をつなげます

ウエスト見返し不足布あり
ウエスト見返しはぎ合わせてウエストを寸法をそろえる

ウエストを繋げたら見返しの端をパンツに縫い付けます。これでウエストに10cm幅の見返しがつきました。

ウエストに見返しをミシンで縫い付ける

見返しまでついたら、ウエスト紐をつけていきます。

今回はコード紐を150cm程度の長さに切って中心部分を5㎝程度ミシンで縫います。

後ろ中心のウエストから7~10㎝程度入った下の位置に紐を5cm程度の長さで縫い付けます

あとは裾を三つ折りにまげてミシンをかけたらできあがり!

完成です

紐をつけて完成

丈の長さは少々短くなりましたが、

タイパンツ風パンツの出来上がりです。

上下完成

最後の残り少ない残布を使ってヘアターバンも作ることができました。可能な方は挑戦してみてくださいね♪

【手作りヘアターバン】誰でも簡単に作れる♪ ヘアターバン♪に挑戦!!
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ABOUT ME
さぶりん
さぶりん
生涯学習洋裁インストラクター
1967年霧島市生まれ。文化服装専門学校卒。現在は洋裁教室を行いながら、ボランティア活動など幅広く活動中。2022年10月よりブログを開始。家庭で洋裁を行う方法について随時発信中
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