【ブラウスの袖丈を5センチ短く】する方法。自分で案外できるかも♪
Yシャツの袖丈が長くていつもいつも袖を引っ張り上げたり、アームバンドで固定して袖口を引き上げてしまうことはありませんか?
何気ない日々の中でそんな小さなストレスが積み重なって大きなストレスに変わってしまう前にストレスのない生活に切り替えられるように自分で直してみることに挑戦してみましょう♫

これはシンプルなレディースの袖口です。
紳士服でも同じようなシャツが多々見られる仕様になっていて、袖口には5cm幅のカフスがついています。
カフスとは、主に衣服の袖口や手首部分を覆う部分、またはその装飾や留め具を指します。
現在では、カフスは主にワイシャツの袖口を留めるために使用されるアクセサリー「カフリンクス(cuff links)」を指すことが一般的です。
ここではこのブラウスのカフスを外して袖丈を短くする方法について解説していきます。
袖口のカフスの外し方

カフスとブラウスの袖口縫い目をはじめに外します。
最初の切り込みを入れるときが最も注意が必要です。
布を切らないように、目打ちを使うかもしくはリッパーを使って、カフスの内側の縫い目の糸だけを切っていきます。
1 カフスと袖と縫い合わせている部分の糸に裏から糸の一本に目打ちを差し込み糸をひき、糸を切ります。
切った糸の隣の糸に目打ちを差し込んで糸をもう一回引きます。これを2~3回繰り返します。
2 切った部分のカフスの表に糸の緩みが見えてきます。
緩みが出たらカフスと袖のすき間にほどけた(緩んだ)糸の空間が出てくるのでカフスと袖を開き、間にある糸の部分をひいて(または切って)糸を解きます。
(ここからはリッパーや洋裁のみを使って空間の糸を切り開いていきます)

またほどけると、そのほどけた糸を起点に、リッパーや目打ち、洋裁のみを使って、どんどん一周ほどいていきましょう。

カフスがとれたら、袖口のあきみせの見返し(シャツの場合は短冊と持ち出し)の部分を外しておきます。
この時に注意してほしいことがあります。
はずした右のカフスと左のカフスと左右間違わないようにすることが重要です。
今回私はほどいたカフスと見返しをその同じ袖口の方に待ち針で付けておきます。

今回は袖口を5センチ短くするため、この袖口から何センチ奥まで切り込みが入れてあるのかをチェックしておきます。
これは縫い代を含めて6,5cmの位置まで切り込みが入っています。

切り込みの深さは約6.5センチあります。カフスの幅は5センチ。今ほどいた右のブラウスの袖口をここで5cmカットします。

縫い代込みでカットされているため、カットした部分に元の袖口と同じ寸法の縫い代が付き、袖口の位置幅になります。

袖をカットして見返しのつけなおし

ほどきと裁断が終わったら、これから袖口のカフスを付けていきます。
袖口の切り込み位置にタブもしくは短冊を付けていきます。
この切り込みの位置にタブを中表に置いて切り開いた切り込みと、もともとあるタブの切り込み位置を合わせて待ち針を打ちます。
先に切り込みを入れるのではなく、まずは袖口の5センチカットしたものとほどいたカフス、それから袖口の開き口の見返し、この3点を左右間違えないように揃えておきます。
次に袖口の切り込みの入っている表側に見返しを中表に重ねて、見返しのほどいた縫い目に沿ってもう一度同じように縫いつけていきます。
このとき、ミシン目はなるべく細かく小さめにして縫っていきましょう

見返しをミシンで縫ったら、切り込みを入れていきます。

ミシン目のギリギリ際まではさみで切り込みを入れます。
切り込みはなるべく1ミリ手前まで入れていきましょう。
切り込みが入ったら、見返しを裏に返して、表からステッチミシンをかけ縫い代を抑えていきます。
このように袖口の開きができました。


次に、カフスの袖口を付けていきます。
袖口幅を直す2つの方法

次に袖口にカフスを縫い合わせていきます。
元々このときカットした袖とカフスとでは寸法に差が出ています。
この寸法の差を埋める方法について主に2つの方法があります。
1 袖口のタックを深くとる方法
まず一つ目の方法は、もともと袖口にあったタックの寸法と同じ寸法でタックをとった寸法でカフスの幅と合わせてみた場合、袖口のほうが大きくなっているのでタックの深さを少しづつ深くとってカフスの長さに合わせます。
一番修正しやすいのはカフスと袖口を同じ寸法にすることなので袖口のタックの位置は変えずに隠れる深さで調整してタックの位置を固定します。

袖丈を5センチカットしたので、袖口幅が若干広くなっています。この幅の寸法をこれはタックを取るときに少し深めに取っていきます。


タックの位置ははじめに取った袖口幅と同じ位置に取っていきます。カットした袖口をカットしたものを合わせてひっくり返しながら同じ位置にタックが入るようにしていきましょう。

このタックを取った幅が縫い合わせるカフスと同じ寸法になるように合わせていきます。タックが同じ寸法に取れたら、縫い合わせていきます。
2 タック寸法を変えずに袖下を縫う方法

もう一つはタック寸法を変えずに袖下を縫い合わせる方法です。
1の袖口のタックを深くとる方法は袖口幅が広いものをタックを深く取り調整したため、デザインのイメージは袖口幅が若干広くパフスリーブのように膨らんだ状態になります。
この方法は袖下をもう一度縫い合わせるという手間のかかる方法ではありますがブラウス全体のイメージを変えずにそのままのデザインが生きる方法になるため、袖口幅の違いが大きければ大きいほどこちらの方法がおすすめです。
- タックは元のサイズと同じ位置、同じ深さでタックをとる
- 袖口とカフスが同じ寸法になるようにして袖口から袖山へ向けて元の縫い目に自然とつなげる形でミシンで縫う

袖とカフスを縫い合わせる


表から縫い、裏もステッチをかけていきます。ブラウスやシャツの仕様によって縫い方は様々なので元の縫い方にそった縫い方でカフスを縫い合わせていきましょう。
今回は、反対側も同じように縫い合わせていきます。しっかりカットして、縫っていきます。これで完成です。

今回は袖口の丈を5cm短くする方法について紹介しました。
短冊つきシャツ袖の場合

袖が短冊月の場合、少しだけ複雑になってきますが、ほどき方や作り方はブラウスと同じ方法になります。
シャツ袖のほどく手順は同じ

例えばこのシャツの場合、先に短冊についたボタンは外す必要があります.
短冊とその下にある小さな持ち出し、この2つをひとつずつほどいて、ほどいたらすぐにほどいた袖に①カフス、短冊、持ち出しをまとめて袖に待ち針で留めておきます。
反対側の袖も同様にほどいてすぐに留めておきます。

これでどちらもほどけました。
ほどいた短冊のボタンは左右どちらも同じなのでなくさないように保管しておきましょう
袖は片方ずつ縫い合わせ

先に下前の小さな持ち出しを付けます。
持ち出しを付ける時には袖下までの距離が短いほうを目安にしてください。
タックのあとが残っているほうには、上になる短冊がのるため持ち出しは必ず袖下から切り込みまでの長さが短いほうにつきます。
短冊がついたらその上に短冊が載ります。
切り込みを挟むようにほどいた短冊を挟んで待ち針で止め、しつけをかけます。
しつけをかけたら袖口側のステッチの長さが一番長くなる位置からスタートして表から見ながらミシンをかけます。

縫う前に一度裏面を見てミシンの上記画像の「6」と「7」のステッチで裏の短冊と持ち出しがしっかり縫い止まられていることを確認しましょう

持ち出しと短冊がついたらカフスをつけていきます。
カフスのつけ方はさまざまです。
- 裏から縫って表カフスをあとで縫う方法
- 表カフスから縫ってあとで裏カフスを縫う方法
- シャツの袖口をカフスで一気に挟んで縫う方法
縫う方法によってはカフスのボタンをほどく必要があるときもあります。
ボタンを留めた時に短冊とカフスがちゃんとそろっていることを確認しましょう
この袖丈がもっと短くなる場合、またはデザインによっては袖口がかなり大きくなったしまった場合などデザイン素材によってタックの幅の調整や袖下の調整で元のカフスのサイズに合うようにしてみましょう♪
ぜひ挑戦してみてくださいね♫